編集ソフト別ガイド

PowerDirector(パワーディレクター)で顔にモザイクを追従させる方法|モーショントラッキング

PowerDirector(パワーディレクター)で顔にモザイクをかけ、モーショントラッキングで動きに追従させる手順を解説します。 機能としては一通りそろっていますが、追跡がずれたときの手直しが前提の作りです。 どこで手が止まりやすいか、本数が増えたときにどうするかまで整理しました。

※ 本ページの手順はPowerDirectorの一般的な操作の流れです。バージョンやエディションにより名称や配置が変わることがあります。

実際の仕上がり

同じ動画を Obscura で処理した例です。人物が動いても、ぼかしが顔に追従します。

処理前
顔がそのまま映っている元の動画
処理後
顔だけをやわらかい楕円ぼかしで自動処理

サンプル動画は音声なしで自動再生・ループします。素材提供: 動画AC

顔にモザイクをかけて追従させる手順

PowerDirectorでは「モーショントラッキング」で対象を追跡し、そこへモザイクを割り当てます。 先に追跡、あとからモザイクという順番が、他のソフトと少し違うところです。

  1. クリップを選んでモーショントラッキングを開く対象のクリップを選択し、モーショントラッキングの画面に入ります。
  2. 追跡する範囲を決める追跡を始める位置と終える位置を指定します。クリップ全体ではなく、顔が映っている区間だけにすると精度が上がります。
  3. 顔に選択ボックスを合わせる隠したい顔にボックスを合わせます。少し余裕を持たせると、追従がずれても顔がはみ出しにくくなります。
  4. トラッキングを実行する解析が走り、ボックスが顔の動きを追いかけます。
  5. ずれを手で直す再生して確認し、外れている箇所はボックスの位置と大きさを調整します。ここが最も時間を取られます。
  6. モザイクを割り当てる追跡したボックスに、文字や画像ではなくモザイク(ぼかし)を適用します。粗さは設定で調整できます。

つまずきやすいところ

  • モザイクは文字入れより難しい:文字や画像なら多少ずれても見た目の問題で済みますが、モザイクは一瞬でも外れると顔がそのまま映ります。隠す目的で使う以上、全フレームの確認が必要です。
  • 選択ボックスが外れる:被写体が速く動く、顔が一時的に隠れる、画面外に出るといった場面で追跡が外れます。
  • 大きさが変わると追従しきれない:カメラに近づいてくるカットでは、ボックスのサイズを手で調整する必要があります。
  • 人数が多い:1つの追跡で追えるのは1人分です。5人写っていれば、トラッキングを5回繰り返します。
  • カット数が多い:クリップごとに設定が必要で、テンポの速い編集ほど積み上がります。

1人が数カット映るだけなら十数分で終わります。問題はそれが毎回続くときです。

本数が増えたときの考え方

街頭インタビュー、イベント記録、内見動画のように不特定多数が映り込む案件を継続的に扱う場合、 顔ぼかしは編集作業ではなく「毎回発生する定型処理」になります。ここを人手でやり続けるのは効率が悪くなります。

Obscuraは、アップロードするだけでAIが画面内の顔をすべて自動検出してぼかします。 トラッキングの設定も手直しも不要で、人数が何人いても手数は変わりません。音声はそのまま残ります。

実務では「先に顔をぼかしてからPowerDirectorに読み込む」流れが噛み合います。 素材の段階で処理しておけば、編集中に素顔が映るカットを気にせず作業でき、 納品直前になって「このカットのぼかし忘れ」が発覚する事故も防げます。

細かい調整が必要な特定のカットだけPowerDirectorで手作業する、という併用も可能です。 なお、ぼかす対象は人の顔だけで、表札やナンバープレートなどの文字情報は対象外です。 そこはこれまでどおりPowerDirectorのモザイクで処理してください。

よくある質問

PowerDirectorでモザイクを顔に追従させられますか?

できます。モーショントラッキング機能で顔を追跡し、そこにモザイクを割り当てる流れです。追跡する範囲の開始位置と終了位置を決めてトラッキングを実行し、ずれた箇所を手で直してから、文字や画像ではなくモザイクを選んで適用します。

モザイクの追従が顔からずれてしまいます

自動追跡の精度は上がっていますが、被写体が速く動いたとき、顔が一時的に隠れたとき、カメラに近づいて大きさが変わったときには選択ボックスが外れます。その位置まで戻して、ボックスの位置と大きさを合わせ直してから追跡をやり直してください。

モザイクを入れるのは文字や画像を入れるより難しいですか?

難しくなりがちです。文字や画像は多少ずれても見た目の問題で済みますが、モザイクは一瞬でも外れると顔がそのまま映ります。隠す目的で使う以上、全フレームを確認する必要があります。

複数の人物にモザイクをかけるにはどうしますか?

人数分のトラッキングを設定します。1つの追跡で複数の顔をまとめて追うことはできないため、手数は人数に比例して増えます。

Obscuraで処理した動画をPowerDirectorで編集できますか?

できます。一般的な動画フォーマットで書き出すため、そのまま読み込んで編集を続けられます。音声も元のまま保持されます。

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