編集ソフト別ガイド

DaVinci Resolveで顔にモザイクを追従させる方法|ウィンドウとトラッカー

DaVinci Resolveで顔にモザイクをかけ、トラッカーで動きに追従させる手順を解説します。 無料版でもすべて実行できますが、カラーページのノードを使う必要があり、手順は他のソフトより多めです。 どこで手が止まりやすいか、本数が増えたときにどうするかまで整理しました。

※ 本ページの手順はDaVinci Resolveの一般的な操作の流れです。バージョンにより名称や配置が変わることがあります。

実際の仕上がり

同じ動画を Obscura で処理した例です。人物が動いても、ぼかしが顔に追従します。

処理前
顔がそのまま映っている元の動画
処理後
顔だけをやわらかい楕円ぼかしで自動処理

サンプル動画は音声なしで自動再生・ループします。素材提供: 動画AC

顔にモザイクをかけて追従させる手順

DaVinci Resolveで追従させる場合は、編集ページではなくカラーページを使います。 エフェクトを「ノード」に適用し、「ウィンドウ」で範囲を決め、「トラッカー」で動きを追う、という3段構えです。

  1. カラーページを開く対象のクリップを選び、画面下部からカラーページへ移動します。追従の設定はここで行います。
  2. ノードを追加するノードエディタで右クリックし、シリアルノードを追加します。元の映像を保ったまま効果を重ねるための土台です。
  3. モザイクを適用するエフェクトライブラリのResolve FX ブラーから「ブラー(モザイク)」を選び、追加したノードにドラッグ&ドロップします。この時点では画面全体にかかります。
  4. ウィンドウで範囲を絞るウィンドウパレットで円形を選び、顔に合わせて大きさと位置を調整します。少し余裕を持たせると、追従がずれても顔がはみ出しにくくなります。
  5. トラッカーで追従させるトラッカーパレットを開き、順方向にトラッキングの再生ボタンを押します。映像が解析され、ウィンドウが顔の動きを追いかけます。
  6. ずれを補正する追跡が外れた位置で自動停止します。再生ヘッドをその手前に戻し、ウィンドウを合わせ直してから再度トラッキングします。

つまずきやすいところ

DaVinci Resolveのトラッカーは精度が高い一方で、次の場面では手作業が発生します。

  • カラーページという前提:編集ページで完結しません。ノード、ウィンドウ、トラッカーという独自の考え方を把握する必要があり、最初の1本目でいちばん時間がかかるのはここです。
  • 追跡が途中で外れる:被写体が速く動く、柱や他の人物で顔が隠れる、画面外に出る、といった場面で止まります。そのたびに戻して合わせ直す作業が要ります。
  • 回転や遠近で乱れる:顔が傾いたり前後に動いたりするとウィンドウが不自然に変形することがあります。トラッカーのパン・ティルト・ズーム・回転・3Dのうち、不要な項目を外すと安定する場合があります。
  • 人数が多い:1つのウィンドウで追えるのは1人分です。5人写っていれば、ノードの追加とトラッキングを5回繰り返します。
  • カット数が多い:クリップごとに設定が必要です。テンポの速い編集ほど積み上がります。

1人が数カット映るだけなら十数分で終わります。問題はそれが毎回続くときです。

本数が増えたときの考え方

街頭インタビュー、イベント記録、内見動画のように不特定多数が映り込む案件を継続的に扱う場合、 顔ぼかしは編集作業ではなく「毎回発生する定型処理」になります。ここを人手でやり続けるのは効率が悪くなります。

Obscuraは、アップロードするだけでAIが画面内の顔をすべて自動検出してぼかします。 ノードもウィンドウもトラッキングも不要で、人数が何人いても手数は変わりません。音声はそのまま残ります。

実務では「先に顔をぼかしてからDaVinci Resolveに読み込む」流れが噛み合います。 素材の段階で処理しておけば、カラーグレーディングに集中でき、 納品直前になって「このカットのぼかし忘れ」が発覚する事故も防げます。

細かい調整が必要な特定のカットだけDaVinci Resolveで手作業する、という併用も可能です。 なお、ぼかす対象は人の顔だけで、表札やナンバープレートなどの文字情報は対象外です。 そこはこれまでどおりウィンドウで処理してください。

よくある質問

モザイクは編集ページとカラーページのどちらでかけますか?

追従させる場合はカラーページを使います。カラーページのノードにResolve FXのブラー(モザイク)を適用し、ウィンドウで範囲を指定してからトラッカーで追従させる流れです。編集ページのエフェクトでもモザイクはかけられますが、トラッカーと組み合わせた追従はカラーページのほうが扱いやすくなっています。

無料版のDaVinci Resolveでも顔にモザイクを追従させられますか?

できます。ウィンドウ、トラッカー、Resolve FXのブラー(モザイク)はいずれも無料版に含まれており、追従させるために有償版へ移行する必要はありません。

トラッキングが途中で止まったり、顔から外れてしまいます

被写体が速く動いたとき、他の人や物に顔が隠れたとき、画面外に出たときに外れやすくなります。外れた位置まで再生ヘッドを戻し、ウィンドウの位置と大きさを合わせ直してから、その地点を起点に再度トラッキングします。回転や遠近で乱れる場合は、トラッカーのパン・ティルト・ズーム・回転・3Dのうち不要な項目のチェックを外すと安定することがあります。

複数の人物にモザイクをかけるにはどうしますか?

人数分のノードを作り、それぞれにウィンドウとトラッキングを設定します。1つのウィンドウで複数の顔をまとめて追うことはできないため、手数は人数に比例して増えます。

Obscuraで処理した動画をDaVinci Resolveで編集できますか?

できます。一般的な動画フォーマットで書き出すため、そのまま読み込んで編集を続けられます。音声も元のまま保持されます。

料金

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